「愛知玉野」全国アビリンピック金賞受賞に向けた挑戦 ID&Eホールディングスの特例子会社である愛知玉野の社員が2023年全国アビリンピックで金賞および厚生労働大臣賞を受賞しました

INTRODUCTION

2023年11月18日に愛知県国際展示場にて「第43回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)」が開催されました。アビリンピックは、障がいのある方々が日頃培った技能を互いに競い合い、職業能力の向上を図るとともに、障がい者雇用に対する理解を深め、その雇用を促進することを目的としています。
当社グループの愛知玉野情報システム(以下、愛知玉野)から、パソコン組立種目で石原正太郎、建築CAD種目で天野寛隆が出場しました。この結果、天野が金賞および厚生労働大臣賞を受賞、2027年国際大会への出場を競う大会に出場する権利を獲得しました。

愛知玉野情報システムとは

ID&Eホールディングスの特例子会社で、日本工営・日本工営都市空間・日本工営エナジーソリューションズ・日本工営ビジネスパートナーズがグループ認定を受けています。業務内容はシステム開発・保守管理、GIS(固定資産関連、ArcGISによる図面作成)、各種台帳・調書等データ編集・入力、CAD(公図転写図、施設・建築図トレース、CADデータ加工)、CIM/BIM関連業務、第三者照査、各種編集・入力、スキャニング、事務補助・動画編集等、アンケート調査・分析などを行っています。

また、愛知玉野ではアビリンピックの参加を積極的に推奨しており、参考書の購入や通信教育の受講などの教育費用の援助や資格手当の支給、大会期間中の出勤扱いなど、障がいのある社員の技能向上を支援しています。

>愛知玉野情報システムHP https://www.aitama.co.jp/

PROFILE

  • 愛知玉野情報システム株式会社 業務課

    天野 寛隆(あまの ひろたか)

    2017年4月に愛知玉野情報システムに入社、業務課に配属。主にCADトレース、道路管理センター業務等に従事。2018年から2023年まで、「建築CAD」種目で全国アビリンピックに毎年出場し、2023年11月、初の金賞を受賞。

  • 愛知玉野情報システム株式会社 業務課

    石原 正太郎(いしはら しょうたろう)

    2018年1月に愛知玉野情報システムに入社、業務課に配属。2018年12月から2024年3月、日本工営都市空間株式会社基盤情報部基盤情報第一課と兼務。主に固定資産業務に従事。前職でのスキルを活かし、2022年、2023年と2年連続で全国アビリンピックの「パソコン組立」種目に出場。

  • 部署名および役職・インタビュー内容は取材当時のものです

STORY

アビリンピック全国大会2023で初の金賞を受賞

今回の大会で金賞を受賞した天野は、2018年よりアビリンピックに挑戦し、これまで地方大会に7回、全国大会に6回出場してきました。2019年からは全国大会において連続入賞を果たし、ついに2023年には念願の金賞を受賞しました。

―出場した種目について教えてください。

天野

「建築CAD」の種目で本大会に出場しました。本種目は建築の設計者が描いたスケッチや構造、設備、建具、表の情報を理解し、建築CADを用いて建築基本設計図を作成する作業の正確さと速さを競います。今回は、集合住宅を目的とした鉄筋コンクリート造3階建てビルの図面作成が課題でした。

―本大会に向け、準備してきたことはありますか?

天野

公開されている過去の競技課題を繰り返し練習し、ミスや手戻りを減らして作図時間を短縮できるように準備してきました。建築CADの練習のため、会社だけでなく自宅のPCにもAutoCADをインストールし、土日や帰宅後に時間を作って毎日目標を決めて特訓しました。大会1週間前からは、課題図面をA3用紙に印刷し、競技当日に課題図面を見る状況と同様にして練習を行いました。また、図面内に入れる文字の入力速度を上げるため、タイピング練習も行いました。

―本大会を終えた感想を教えてください。

天野

金賞を受賞することができ、大変光栄でした。2018年に建築CAD種目で全国大会に初出場してから、同種目で全国大会に毎年出場していましたが、難易度が高く、金賞を逃し、悔しい思いをしていました。結果発表前日は不安でよく眠れませんでしたが、金賞と分かった瞬間、ようやく長いトンネルを抜けたような晴れやかな気持ちになれました。

全国アビリンピック出場に際し、社内のポスター掲示板で出場が宣伝され、応援タオルも作っていただきました。競技当日には朝早くから応援にかけつけていただき、沢山の声援をいただきました。会社の皆さんからの応援、サポートがあり、全国アビリンピック出場、金メダルの夢が叶えられたと実感しています。皆さんに心より感謝申し上げます。

―大会で工夫した点があれば教えてください。

天野

図面の中でコピーや反転、回転等で作れる箇所を考えて作図し、AutoCADのコマンドを駆使して効率良く作図できるよう工夫しました。昨年の大会では、図面を一通り完成させる事はできましたが、ミスに気付かず、あと一歩のところで金賞に届かず悔しい思いをしました。また、昨年の大会では印刷して確認する時間が取れませんでしたので、本大会では「最後に必ず印刷して確認する」ということを意識していました。

―来年に向けた目標や今後活かしたいことなどを教えてください。

天野

来年のアビリンピックでは機械CAD、表計算(Excel)、写真撮影等の種目に挑戦してみたいと考えています。さらに、建築CAD種目では、国際大会に出場したいと願っています。全国アビリンピックでの経験を通して、たとえすぐに結果が出なかったとしても、そこで諦めず、粘り強く挑戦し続ける事の大切さを学びましたので、国際大会出場に向けて、引き続き挑戦し続けていきたいと感じています。

―惜しくも受賞を逃しましたが、「パソコン組立」で出場した石原正太郎にも出場の感想を聞きました。

石原

もともとパソコン組立が趣味で、本大会には推薦という形で出場しました。本種目では、制限時間の中でデスクトップ型のパソコンの中身を組み立て、パソコンとして利用できるようにします。ハードウェア・ソフトウェアの両面から作業を行い、完成度・的確さや正常に動作するかを競います。昨年のミスを踏まえた上で自宅にて練習を行い、本大会に臨みました。当日、緊張はしませんでしたが、トラブル時に焦ってしまい、うまく回避できなかったことが悔しかったです。パソコン組み立てにあたって、トラブル回避の仕方や、効率的な組み立て方を学びたいです。また、仕事でも趣味でもこの経験を活かしていきたいと思います。

■大会当日の様子、および出場選手へのインタビューはこちらからもご覧いただけます。


開会式で天野がピアノ演奏

11月17日に行われた開会式では、愛知県立愛知総合工科高等学校の音楽部の方々が国歌斉唱を行い、天野がピアノで伴奏しました。以下のYouTubeより伴奏の様子をご視聴いただけます(31:50頃)。


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