人的資本経営
考え方/方針
ID&Eグループの母体である日本工営の創業者・久保田豊は、「人間のみが持っている創造する力、それを体現するのがコンサルタント」だと述べました。 「ヒト」が生み出す価値は、専門分野での技術や知見に加え、洞察力、創造性、信頼感、ネットワーク、企業文化、ブランドといった値札のつかない価値を包含し、これらが持続的な競争優位を生み出します。これは、ID&Eグループが長きにわたり国内外での国づくり、人づくりの事業に携わってきた経験から得たものであり、ビジネスパートナーやステークホルダーの皆様から「再び共に仕事をしたい」と思われる人財となることこそが、持続可能な企業価値創造の出発点になると考えます。
ID&Eグループの従業員は、自身の技術をもって社会課題に取り組む者、経営や業務課題に挑戦する者など、多様な人財から構成されています。これらの人財が、それぞれが活躍する舞台で「知」を創造し続ける課題解決のプロフェッショナルとして成長することが、ID&Eの望みです。これまで「人財が最大の経営資源であり、価値創造の源泉である」と掲げてきましたが、改めて「人財は企業価値を形成する財産であり、ID&Eブランドそのものである」との考え方を礎とし、安全・安心な職場で、従業員一人ひとりが、心身ともに幸せを感じながら、その能力を自律的かつ最大限発揮できるよう、さらなる人財投資に注力していきます。
人的資本経営基本方針
「人的資本経営」の土台をなす考え方
- 人的資本経営は、従業員を「資本」として捉えて人財への投資を積極的に行い、その価値を最 大限に引き出すことによって、中長期的な企業価値の向上と企業の持続的成長につなげる経営手法である。
- ID&Eグループは、「共創」や「革新」を実現する志があり、「世界をすみよくする」ことを大切にする人財に投資することで継続的に企業価値を高めていく。
様々な考えを持つ多様な人財が自身の価値を存分に発揮していくためには、「世界をすみよくす る」というID&Eのミッションに対する深い共感、そして未来へ向かって新たな「共創」と「革新」を実現するために果敢に挑戦し続ける志が重要です。そのような人財に投資することで、継続的に企業価値を高めます。
ID&Eグループが目指す人財像と組織
【人財像】フロンティア精神を持ち、5つの人財要件を備え、経営、グローバル、技術応用の各視点より世界の課題を解決する人財
ID&Eグループは、次のような人財集団となることを目指します。
- 創業者である久保田豊が、かつて海を渡り各国の自立と発展のために力を尽くしたフロンティア精神を受け継ぎ、国内外の複雑な課題解決に向けて未来を、また自らを切り拓き続ける人財
- 久保田豊が備えていたであろう「経営」「グローバル」そして、これまでの技術を活かす「技術応用」の視点を忘れることなく、誠実にことにあたる人財
重視する人財要件は次の5つです。
1.社会貢献意欲 2.技術力 3.洞察力 4.マネジメント力 5.倫理観
【組織】「共創」や「革新」を生み出すために、一人ひとりが活躍する場を整えるとともに、異なる価値観を尊重する文化を醸成します。
一人ひとりがプロフェッショナルとしての役割を自覚し、存分に能力を発揮することで働き甲斐をもって成長するために、人事制度、研修制度そして継続的に能力を開発するためのシステムを整えていきます。また、従業員の心身の健康や暮らしを大切にし、個人の背景や思いに寄り添った多様性を尊重しあう文化を醸成することは、価値観が異なる者同士の「共創」を生み出す源泉となります。そうした考えのもと、積極的に職場環境を整え、従業員の私生活における幸せもサポートします。
人財戦略
ID&Eグループは、経営戦略と人財戦略を一体化した人的資本経営を通じ、持続的な企業価値の向上を目指しています。長期経営戦略および中期経営計画のもと、「人財と技術の進化」を成長の基盤と位置づけ、①グローバルアカデミーの推進、②ダイバーシティ経営の実現、③Well-being経営の推進を人財戦略の重要課題として特定し、推進しています。
ガバナンス
実効性のある「人的資本経営」を運営するために、執行役員会傘下の重要会議として「人財戦略会議」を設置、原則年6回開催し、その内容や取り組みは執行役員会、取締役会に報告しています。議長はID&Eホールディングス社長が務め委員はID&Eホールディングスの執行役員のうち、国内主要グループ会社の社長と副社長とし、執行役員会にて選任します。
指標・目標
サステナビリティ経営フレームワークでは、サステナビリティゴールに基づくコミットメントとターゲットを設定し、グループ全体で行動計画と進捗管理を行っています。人的資本についても人財戦略に基づくKPIを定め、これらをサステナビリティゴールと連動させています。
| 領域 | 目標 | 2025年6月期実績 | |
|---|---|---|---|
| グローバルアカデミーの推進 | タレントマネジメント | エンゲージメント指数のサーベイ回数:毎年確実1回実施 | 1回/年 |
| 人財育成 | 累計受講者数(経営・グローバル・DX人財):2029年度 1,560名 | 2,720名 | |
| 技術士資格保有者数:2029年度 2,400名 | 1,806名 | ||
| ダイバーシティ経営の実現 | DE&I | 男性育児休業取得率:2026年度 70%以上 | 65.4% |
| 女性管理職比率:2026年度 10%以上、2029年度 15% | 6.2% | ||
| 外国籍人財雇用比率:2026年度 2.5%以上、2029年度 3.5% | 2.1% | ||
| 外国人管理職比率:2026年度 1%以上 | 0.4% | ||
| 中途採用者管理職比率:2026年度 30%以上 | 29.2% | ||
| 障がい者雇用比率:2026年度 3%以上、2029年度 3% | 2.52% | ||
| 採用と定着 | 新卒採用計画の達成状況:2026年度 100% | 84.8% | |
| 新卒採用者 3年以内離職率:2026年度 8%以下 | 7.2% | ||
| 全体離職率:2026年度 3.5%以下 | 3.6% | ||
| Well-being経営の推進 | Well-being | 定期健康診断の有所見率:58.3%以下 | 67.2% |
| アブセンティーズム*¹:2029年度 2.3日以下を維持 | 2.3日 | ||
| プレゼンティーズム*²:2029年度 85%以上 | 84% | ||
| ワークエンゲージメント*³:2029年度 3.3点以上を維持 | 3.5点 | ||
| 年間時間外労働時間(一人当たり):2026年度 140時間以下 | 139.5時間 | ||
| 年次有給休暇取得率:2029年度 60%以上を維持 | 66.5% |
重要課題
ID&Eグループの重要課題として特定した①グローバルアカデミーの推進(人財育成/タレントマネジメント)、②ダイバーシティ経営の実現(DE&I/採用と定着)、③Well-being経営の推進(Well-being)については、サステナビリティレポート2025ならびに以下のページをご確認ください。
| 人財育成 | 専門性と挑戦力を高め、社会課題に挑む人材を育成 |
|---|---|
| ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DE&I) | 従業員の多様性を尊重し、誰もが活躍できる職場づくりの取り組み |
| Well-being 健康経営 | 従業員の心身の健康を支え、いきいきと働ける職場環境の整備 |